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2023-06-26

オズウイルスなんて聞いたことありますでしょうか？茨城県の70代女性が、マダニが媒介するとみられる「オズウイルス」によって死亡したという事が発表されました。マダ二により感染すると言えば「重症熱性血小板減少症」（ＳＦＴＳ）を思い浮かべる方も多いと思いますが、今回世界で初めてオズウイルスの感染による症状が確認されたということです。オズウイルスは2018年、愛媛県のマダ二から初めて見つかったそうですが、その後国内で広く分布している可能性が指摘されていました。ダニに咬まれて重症化する感染症は下記のとおりです。

犬や猫からも、かまれなくても感染するＳＦＴＳ

SFTSにはワクチンも特効薬もありません。また、マダ二に咬まれたイヌやネコからも人間に感染することが知られていて、このことがこの感染症が最も厄介な理由として挙げられます。SFTSのウイルスはイヌ・ネコにも感染し、ヒトがかまれたときに唾液と一緒に体内に侵入するのです。したがって山に入る時にマダ二に気をつけさえすれば良いという事ではありません。2016年に西日本の50代女性が弱っている野良猫を病院に連れて行こうとした時に、かまれてSFTSウイルスに感染し、死亡したという事実があります。2017年、四国の40代の男性が飼い犬にかまれたわけでもないのにSFTSを発症、同時に飼い犬も発症していることが分かりました。遺伝子検査の結果、男性は飼い犬から感染したのは間違いなく、おそらくなめられたことが原因ではないかとみられています。イヌやネコとの接触がリスクとなるわけですから、注意する必要があります。特に、無防備な服装で野山で遊び、また動物に警戒心のない子供たちは要注意です。

それでは今週も当院で写真を撮った子たちの写真を掲載します｡写真を撮った方は是非お家のわんちゃんねこちゃんを探してみて下さい。

6月１９日(月）