今週の写真

2024-06-02

６月に入りました。奄美・沖縄地方では５月の後半すでに梅雨入りしていますが、全国的に今年の梅雨入りは例年より遅れるようですね！梅雨と言えば湿気とカビという嫌なイメージが湧いてきますね。それに加えて一年中で６月が最も食中毒が発生しやすい月です。食中毒の原因としては①寄生虫、②ウイルス、③細菌、④化学薬品、⑤その他いろいろありますが、中でも最も多いのが寄生虫による食中毒です。特にアニキサスという寄生虫によることが最も多いようです。このアニキサスですが、今治周辺の魚にも寄生していることがあるそうなので釣ってきたお魚を刺身で食べる場合には注意が必要です。ちょつと古い令和元年のデーターですが、食中毒発生件数は1061件、そのうち328件（31％）がアニキサスによるもの、次いでカンピロバクターの286件（28％）、ノロウイルスの216件（20％）、この３つの食中毒だけで何と８割を占めています。また、ノロウイルスによる食中毒件数は第３位ですが、全体の患者数約13000人のうち約7000人がノロウイルスに罹っていて感染患者数ではダントツで第1位を占めています。第2位はカンピロバクター、第3位はウェルシュ菌によるものです。このウェルシュ菌ともうひとつセレウス菌という細菌、あまり聞いたことがないかも知れませんが、これらの菌は一度熱を加えていたとしても、25度以上かつ12時間以上放置しておくと芽胞という熱に強い構造物に隠れてしまって再度熱を加えても壊れ難い毒素を産生して食中毒を起こす場合があるので注意が必要です！食中毒を防ぐには、【食中毒予防３原則】というのがありまして、細菌を、①つけない（食材などをよく洗うなど）、②増やさない（調理した後早目に冷蔵庫に入れる）、③やっつける（よく火をとおしたり冷凍する）、この3つの原則を守って食中毒の発生を未然に防いでください！それからワンちゃん、ネコちゃんに缶詰めやふやかしたフードを与えるときにもこの３原則が役に立つと思います。

それでは今週も当院で写真を撮った子たちの写真を掲載します｡写真を撮った方は是非お家のわんちゃんねこちゃんを探してみて下さい。

５月２７日（月）