今週の写真
近年、マダニが媒介する重篤な感染症であるSFTS(重症熱性血小板減少症候群)の事例が報告されていて、昨年は(2024年)全国で120名の感染が確認され、11名が亡くなられています。愛媛県内でも、今月上旬、宇和島保健所管内に住む70代の女性が発熱などの症状を訴えて医療機関を受診し、マダニが媒介するウイルスによる感染症、SFTS=「重症熱性血小板減少症候群」に感染していたことが分かりました。女性は、症状は落ち着いてきているものの、入院しながら治療を続けているということです。県内でSFTSの患者が確認されたのは、ことしに入って初めてで、去年は6人の患者が確認され、このうち2人が亡くなっています。 厚生労働省によりますと、マダニにかまれ、このSFTSウイルスに感染した場合、致死率は10〜30%程度で、亡くなった患者の多くは50歳以上のため、高齢者は重症化しやすいと考えられるとのことです。 2012年以降、愛媛県内で確認されたSFTS患者数は49人で、このうち14人が死亡しています。草むらに潜むことが多いので、菜園をしたり、山登りをする際には注意が必要です。SFTSを防ぐにはどうすれば良いか?人でもペットでも同様、山に出かけたあと発熱など体調が悪くなった場合や、万が一かまれても手でつぶしたり引き抜いたりせず、速やかに医療機関を受診することをお勧めします。マダニに対しては防虫スプレーがありますが、これらの防虫スプレーで完全に虫がつくことを防げるわけではないため、防虫スプレーを過信することなく、長袖・長ズボンにするなど、様々な防護手段を組み合わせて対策することが大切です。 各地の住宅街の茂みでもマダニが見つかっていてます。 アウトドアなどで山や森へのお出かけ、屋外でのキャンプや農作業などを行う場合は特に、マダニなどの害虫への対策も忘れないようにしましょう。
それでは今週も当院で写真を撮った子たちの写真を掲載します。 写真を撮った方は是非お家のわんちゃんねこちゃんを探してみて下さい。
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